「第十二日、神々は博物館をつくった。」

神々が集まるのも今日が最後です。

せっかくのいい天気なので、まずはみんなで外に出て、広場で遊ぶことにしました。

鬼が増えていく増え鬼や、まちの資源で作った道具でドッチボール(的な何か)やなわとびも。遊ぶための道具も、全部神様たちは資源から作り出します。

そのあとは、みんなで大きな紙の上に寝転んで、体の輪郭をクレヨンで描き取って壁画を描きました。


それぞれの輪郭に名前を書いたり、顔や洋服なども描き入れて、壁画の完成です。


このまちを”観光”に来たお客さんが書いてくれた「みんなのまちに会ったらいいと思うもの」を、とある神様が集計してくれたので、その結果発表をみんなで聞くことにしました。

壁に貼ってあるテラテラしたのがアンケートの紙です。たくさんありますが、全部をほとんど一人で集計したんですって!

公園や、温泉、スーパー、遊園地などが上位にランクインしていました。

この発表をうけて、神様たちも、自分たちがまちに必要だと思うものを話し合いました。その後、話はまちクラで楽しかったこと、次あったらやってみたいことなどに発展し……え、これ最終回? 最終回ですかね?


さて、残り時間もあと少し、神々は最後のまちづくりをはじめました。またもや新しい遊び「ひーちぇん棒」を開発する神様や、タイムカプセルに入れる手紙を書く神様も。

ところで、廃止された通貨「ひま」ですが、家の中や道路に転がっているのを発見して、「お金の化石だ!」といった神様がいました。神様は、こういったものを集めてみんなに見せたいと思いました。まちの中を探して、時にはゴミ箱の中も探してみたり……。すると、大移動のときに記念になるようなものをこっそり持ち込んでいた神様が、その所蔵品を寄贈してくれました。それは手紙だったり、なにかのメモの切れはしだったり。もう資源としてはリサイクルできないけど、それを見ると何かを思い出すことのできる、小さなものたちでした。神様たちはそれらを並べて、博物館をつくることにしました。


九日目に移動して、たった四日間過ごしたこのまちともそろそろお別れです。みんなでまちを解体し、資源に分け、気になったものは博物館に所蔵して、最後に皆で博物館ツアーをして回りました。


一番前に「ハクブツカンノカミ」が立って展示品の説明をし、それを聞いた人が後ろに伝達していくスタイル。分かりやすいキャプションもついていました。ご神木や、郵便ポスト、切り刻まれたお金などなど……。神々のマチツクリの歴史がそこにはありました。「なつかしー!」「これあったねー」と声をあげながらツアーを楽しむ神様たち。


最後は、はじまりの地を出発したときと同じく、ゴミバコノカミまたはハクブツカンノカミによる、一本締めで締めました。


まちクラはこれにておしまいです。けれど中には、家で「いえクラ」をしている神様もいるとか。それでは神様たち、また会う日まで、よいひまをお過ごしください。

(たさかし)


「第十二日、神々は博物館をつくった。」

みんなの町をクラフトする1ヵ月「まちクラ」。2021年春のプログラムは終了しました。

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