「第六日、神々はマチツクリの難しさを知った。」

まちクラ折り返しとなる6日目。今日は新人の神様が1名いらっしゃいました。優雅に挨拶をしてくださった神様を歓迎して、先輩神様たちがまちクラの案内をしてれくれます。そう、昨日、神様たちはまちの名前を決められなかったので、このまちにはまだ名前がありません。

第1日には、うっそうと茂っていた「ジャングル」も、今ではご神木もツル植物もほとんど刈られて禿げジャングルになっています。「ひろば」は土がはがされ神様たちの家の床となり、木は運搬されて神様の家の骨組みとなりました。「トンネル」は壁がはがされて、家の壁になったり、神様たちの通貨になったり、テレビになったり、iPhoneになったり・・・。「ホッタ・クン」も解体されて、神様の電話になったり、剣の鞘になったり、椅子や机になったり・・・。そういえば、「うみのそこ」の波もすっかりなくなっています。あれ、資源が枯渇してきている?? そして、どうもこの資源は使ったら使っただけ出てくるわけではないのかも???

そんなことに”うっすら”気づきながら、今日のマチツクリが始まりました。まちの「お悩み相談所」にあるお悩みが寄せられました。「やることがみつからない」。

そうなんです。お家が建って、お寿司屋さんが出来て潰れて、今度は喫茶店ができたり、お家が壊れたので、新しいお家を作ったり・・・。何というか、同じところをぐるぐるとしているような? もう少し大きい事業、今までにこのまちになかったものを作りたいような?? さっそく神様から集合のアナウンスがなされました。

ご神木神殿の神、コインランドリーの神、たさかし、ぷかちのやまてんとむらの神もなんだか神妙な顔をしていますね。何が足りないかを話した結果、「スペースワールド」(どうも、まちクラは人間界の枝光という地域に似たところにあるようですね)、「郵便局」「コンビニ」などのアイディアが次々に出てきました。みんなで遊べるものを作りたい、けれども、自分の作業もしたい、ということで、結局はそれぞれに作業を進めようということで解散。

ガムテノカミに昨日依頼した新聞が作られているようです。

全国の天気予報、コーヒー屋さんのオープンなどまちの情報が載せられています。ちなみに、このコーヒー屋さんは、ぷかちのやま牧場の牛乳をつかったアイスクリームの乗っているコーヒーフロートが500ひま。宅配も対応してくれます。そして、ぷかちのやまでは牧場の隣に畑ができて、ニンジンが収穫できました。この畑の野菜はご神木神殿レストランの料理に使われています。契約ファームですね。神様もひとりでつくるよりも、コラボレーションするほうが楽しいようです。

ぷかちのやまてんとむらの神はたまに「オニガワラ」になります。こ、こわいっ。

さて、しばらくすると、「もりたー」はじめ神様見習いの面々がなにやら騒々しく動き始めました。

大移動が行われています。薪を囲むようにして、組まれた”舞台”に神様が集まりました。炎に照らされて顔が赤くなっていますね。

この舞台、見習いたちが神々の「オコマリゴト」を聞こうとしつらえたものです。

「神様がた、なにかお困りのことはないでしょうか?」

すると神様が応えます。

「お金と仕事がちゃんと循環していない。」

「通りにくい場所がある、ぶつかる場所がある。」

そして何よりも、

「資源が枯渇している!!!」

そうなんです。今日の冒頭にもお伝えした通り、マチツクリが始まった時にあった資源はすでに形を変えてまちの中にちらばっています。そして、もう「大きなものを建てる場所」も「大きなものをつくる資源」もこのまちには残っていないです。

ですが、実は神様たちのお家の中がきたなくなって、お家の中は物置、お家の外でモノツクリをしている神様がたくさんいます。もう来なくなってしまった神様の空き家、つかわれなくなったまちのものも散在しています。ゴミではない、けれども、「ひま」しているものたち。それらをどう利活用していくかがこれからのマチツクリの大きな課題なのです。

さらに、衝撃なのは、実は神様たちはこのあと「環境ミュージアム」という別の惑星のようなところに「移住」しなければいけないのです。「移住」はひとつのまちの終わりと、ひとつのまちの始まりを考える大きな出来事です。すべてのものを持っていくことはできません。もちろん、神様たちが自分たちの手で運ぶからです。何を持っていくべきなのか、まちに必要なものはいったい何なのか。自分がもっていきたいものなのか、みんなが必要とするものなのか。神様たちはこの難題に取り組むことになります。

ひとまずは「オカネノカミ」と「ミチノカミ」が誕生して、今このまちにある問題解決に挑戦してくれることになりました。

オカネノカミ(たち)は、まず、まちクラにいったい今いくらあるのか、を調査するところから始めてくれる予定です。

神々が「オコマリゴト」の相談をして、第6日も終わりに近づいたころ、第5日に現れたおばけ?のような何かがぐるぐるとまちの中を練り歩いています。もう少しでお祭りも生まれるかもしれませんね。

「こどもしんぶん」が発行されました。「こども」?

いよいよ、来週からはマチツクリの後半戦に突入です。(ともちゃん)

「第十二日、神々は博物館をつくった。」

みんなの町をクラフトする1ヵ月「まちクラ」。2021年春のプログラムは終了しました。

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