「第八日、神々は遠くから終わりを見た。」

まちクラの朝。神様たちが起きる前のうみのそこは、とっても静か。

神々が現れるととたんに賑やかになります。今日も神様たちの「マチツクリ」の始まりです。これまでのように物をつくって売る神様もいれば、新しくボーリング場をオープンさせたり、ご神木神殿レストランの経営を引き継いだ神様もいます。

一方、資源の枯渇やこれからあるイベントにそなえて特別なオシゴトをしている神様たちもいます。たとえば・・・

・5/1の北九州市環境ミュージアムへの「大移動」をどうやってするかを考える神様

・4/29-30、『こうしてマチツクッている展』に人間のみなさまを迎え入れる準備をする神様

・「ひま」(お金)の流通について考える神様

・今のまちでの”おまつり”のやり方を考える神様

それから

・天気をつかさどる神様

もいます。

そう、この名もなき町の天気は、天気の神様のご指示でどんどん変わります。雨が降ったり、雷が鳴ったり、虹が出たり! そのたびに、「晴れろ~」と踊り出す神様がいれば、傘をつくって優雅に歩きまわる神様もいます。ヘルメットや笠をかぶって対策したり、「バリア」をはって雨に濡れないようにする神様もいます。

雨が降ったら、いまだ!とばかりに思いっきりくつろぐ神様見習い。そう。雨は「お休み」もくれるんですね。


天気の神様は、神様たちの様子を見ながら、雨を降らせたり止ませたり虹を出したり大忙しです。たまに、人間界の天気の様子も観察しているのかもしれません。

賑やかになった分、いろいろな問題も出てきていますが、昨日は2つの家が倒壊の危険にさらされていました。やっぱりお家には住んで手入れをすることが大事なんですね。時間をかけてちゃんと組み立てることも大事です。


「テントの家」をたまたま通りかかった神様たちがなんとか家の倒壊を止めようとかんばっていますが、最終的には倒れてしまいました。ものは「壊れたり」「動かなくなったり」「なくなったり」するんですね。神様と言えども永遠に続く何かを手に入れることはできないようです。

終わっていくものがあれば、始まるものもあります。今日は「ごはん」が大流行り! いやぁ、ご飯粒がうみのそこ全体にひろがって、「うみのそこ」ならぬ、「お釜のそこ」のようになっているのですが、、、のり弁美味しそうですね。

来週の大移動を前に、「今までありがとう祭」を企画してくれた神様もいます。

それぞれの神様が印象にのこったことをきいて回って、どんなお祭りがいいか考えています。最後には、みんなでまちの中を練り走りました!

もうひとつ大事な報告がありました。

「オカネノカミ」からです。

実はこの日、「オカネノカミ」はまちの中にあるお金をすべて集めて回りました。段ボール2箱分にもなる「ひま」の山を見た神様は、自分の存在意義をかけてこう決めました。

「このまちには、もうお金はいらない。」

そこで、神々は広場2に集まり、お金を弔う儀式をしました。

みんなでお金に感謝の黙とうをささげたあと、神様たちはお金を破ったり踏んだり!

「お金なんて、こりごりだぁ~!」と叫ぶ神様もいました。

お金をなくすという決断はオカネノカミにしかできない大きな決断です。なぜなら、お金をなくしてしまえば、オカネノカミも消えてしまうからです。4/29と4/30の『マチツクッている』展では、オカネノカミのお墓を訪ねることができますのでお参りしてくださいね。

まちの名前を決めないと決めて、お金はいらないと決めて、いろいろなものの終わりにも触れて言える神様たちです。そんな神様たちの活動の記録を洞窟の壁画に描き続けてきました。今日は、壁画にもさらに手を加えています。こちらは、4/29からの『こうして、マチツクリがあった』展で、お披露目の予定です。お楽しみに!

さてさて、いよいよ神々の大移動が始まります。どうも、人間界は雨の予報が出ているのですが、天気の神様、なんとか~~~~!!!!!! 

(ともちゃん)

「第十二日、神々は博物館をつくった。」

みんなの町をクラフトする1ヵ月「まちクラ」。2021年春のプログラムは終了しました。

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